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セリフの言い間違い

稽古では、よくあることだ。

去年、「夜叉が池」の稽古の時、僕はすごいのをやった。
事情があって、本格的に稽古に参加できたのが、本番の一か月前から。立ち稽古に入っていて、先輩役者たちを前にして緊張しまくり。・・・で、やってしまったのだ。僕の役は、「虎杖入道」。これで「いたどりにゅうどう」って読むのだけど、名乗りのシーンで、

「いたでりにゅうどうー!」

と、思い切り言ってしまったのだ。「ど」が「で」に変わっただけなんだけど、えらい印象の違い。一年以上経った今でも、遊戯空間の伝説として語り継がれている。

でも、まあ、本番でやらなきゃいいの!

・・・実は、家で練習するときも、たまにあるんだよね。

僕の今年の役は、山隅九平。見た目のとおり、「やまずみくへい」と読む。
家で、セリフの練習するときは、自分のイメージどおり言えてるかどうか、チェックするために、声を録音することもあるのだが、昨日、録音した中で、思い切り

「やまむぎくへい向こうたり!」

と言っていた。「やまむぎ!?」録音したものを聞いてびっくり!一人でしばらく笑っていた・・・。
でも、これが自主練の時でよかった。もし、稽古中にそんなこと言おうものなら、叱られるだけでなく、一年間は、「やまむぎ」と呼ばれたことであろう。

重ねて言うけど、稽古中の話だよ!当たり前だけど、本番では絶対にやらないよ!(たぶん・・・)

引き締まった本番舞台の前には、こうやってバタバタ喘いでいるわけだよ。一般の方々には、お見せできなくて残念だなあ・・・。

原田務@山隅九平
by yugikukan2 | 2008-11-03 09:00
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