読合わせのあと、稽古は荒立ちに突入しました。
荒立ちは、舞台上で俳優がどのように動くのか、その動線を確認します。 第一日目は、時間の関係で作品の2/3ほどしかできませんでしたが、やはり、俳優が動くことで、この芝居がどのようなものになるのか、その感触がうかがえました。 演出の方向性としては、いつもと同じで、最少装置、最少小道具で、芝居を成り立たせるようにします。 私は、舞台上に舞台装置などで飾る舞台をあまり好みません。 ピーター・ブルックが「何もない空間」という演劇を提唱してもうずいぶんになりますが、私は、まさにこの「何もない空間」を演劇の理想のように思っています。 「何もない」ということでいえば、能楽やモダンダンスもそうです。 わたしはこれらのジャンルからずいぶん多くのことを学びました。 今回の芝居では、屋内、屋外の場面の違いをどう表現するか、生者と死者の世界の違いをどう表現するか、など課題が多くあります。生と死の世界が同時に描かれていたりもするので、なかなか大変です。 衣装は時代物ですが具象的になりすぎないように配色にこだわり、着替えもほとんどしません。 履物もなし。鬘もなし。 そういったことを俳優の動きとセリフでカバーします。 篠本
by yugikukan2
| 2013-08-02 05:20
| 稽古場日誌
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2015年 遊戯空間公演情報
鏡花×劇『草迷宮』
7月25日(土)、26日(日) 会場:梅若能楽学院会館 原作:泉鏡花 構成・演出:篠本賢一 『心中天網島』 10月29日(木)~11月3日(火) 会場:上野ストアハウス 作:近松門左衛門 演出:篠本賢一 ※都合により演目変更いたしました。 『全段通しリーディング仮名手本忠臣蔵』 12月8日(火)~10日(木) 会場:浅草・木馬亭 作: 竹田出雲、三好松洛、並木千柳 演出:篠本賢一 皆様のご来場をお待ちしております。 詳しくは http://www.yugikukan.com カテゴリ
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