子宝善哉 荒立ちはじまる

読合わせのあと、稽古は荒立ちに突入しました。

荒立ちは、舞台上で俳優がどのように動くのか、その動線を確認します。

第一日目は、時間の関係で作品の2/3ほどしかできませんでしたが、やはり、俳優が動くことで、この芝居がどのようなものになるのか、その感触がうかがえました。

演出の方向性としては、いつもと同じで、最少装置、最少小道具で、芝居を成り立たせるようにします。

私は、舞台上に舞台装置などで飾る舞台をあまり好みません。

ピーター・ブルックが「何もない空間」という演劇を提唱してもうずいぶんになりますが、私は、まさにこの「何もない空間」を演劇の理想のように思っています。

「何もない」ということでいえば、能楽やモダンダンスもそうです。
わたしはこれらのジャンルからずいぶん多くのことを学びました。

今回の芝居では、屋内、屋外の場面の違いをどう表現するか、生者と死者の世界の違いをどう表現するか、など課題が多くあります。生と死の世界が同時に描かれていたりもするので、なかなか大変です。

衣装は時代物ですが具象的になりすぎないように配色にこだわり、着替えもほとんどしません。

履物もなし。鬘もなし。

そういったことを俳優の動きとセリフでカバーします。

篠本
by yugikukan2 | 2013-08-02 05:20 | 稽古場日誌
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