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人災への怒り

19日、福島と宮城県名取市で。

被災地に立ち、身体と心に沁みる様に感じたこと …

地震と津波。
この大きな自然の破壊の脅威の前で人間は全く無力であり、
受け入れる以外に何が出来るのか
ということでした。

天災が、人間の生活を根こそぎ持っていった。

抗えなかった のだと、ただただ、そのことを思いました。

だから手を合わせ、祈ることしか出来ませんでした。



原発は 放射能は

人間が作ったものです。

その土地に住まない人が、その土地に住まない人たちの利益のために作り、

そしてその地に住む人たちの生活を奪った。

人影のない日曜日の山村。

気配のなくなった牛舎。
閉め切られた家々の窓と
閉じた商店のシャッターからは、
無言の抵抗と怒りの声が聞えてくるような気がしました。

人災を前に、

私たちはもっともっと、声を発しなければいけないと痛感しました。

原発の再稼動?

なめんじゃねえ。

どれだけ奢れば気が済むのか。


天災と人災を分けて認識するべきなのだと、はっきり思いました。


原発問題は、人災です。

だから抗うことが出来たはず、出来るはずなのです。

心ある人間ならば、あの無言の町を見て
原発が必要だなんて、どうして言えるのでしょうか。

被災地を実際に見て、

和合さんの「詩の礫」の言葉、ひとつひとつの<方向性>が、
私の中で明確になりました。

言葉がどこに向かうのか。

悲しみはどこにあるのか。

怒りがどこへ向かうのか。


東京から
『つぶやきと叫び』がやらなければいけないこと、
目的と行動が、

より鮮明に自覚された一日でした。


―加藤翠
by yugikukan2 | 2011-06-21 07:36
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