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稽古見学させていただいたんですが・・・

昨日は、昨年、一昨年と自分が出演した劇団「遊戯空間」の稽古見学に行ってきた。

出演経験があるとはいえ、篠本さん主宰のワークショップ出身の僕は、劇団員というわけでもなく、今回の公演に関して言えば、部外者である。だが、そこは、篠本さんが寛大で融通をきかせてくれて、頼んだら稽古見学を許可してくれた。一般の人では味わえない、ちょっとした優越感である。

今年の演目は、ご存じのとおり「怪談牡丹燈籠」。遊戯空間らしく、またもや「和物」のプログラムだ。
去年までは、自分も稽古に参加していたわけであるが、ただ、見物するだけというのも、なかなか面白い。セリフの言い回しやお互いのかけあい、役者全体の動きなど、まだまだ詰めていくべき部分はありそうだが、自分なりに出来上がりを想像しながら見学していた。自分の想像と演出家の頭の中にある「完成品」が合致するとは限らないが、稽古見学がこんなに楽しいなんて、考えもしなかった。自分がダメだし出される心配もまったくないしね♪

だが、途中で、自分の考えが間違っていることに気付いた。
稽古見学が面白いのではない。「牡丹燈籠」が面白いのだ。目まぐるしく変わるスリリングな展開、セリフのテンポ、まるで、人間として鏡を見ているかのような登場人物の心境の変化・・・。

「この夏、いろんなところで『牡丹燈籠』の公演はあったんだ。でも、原作通りにやるのは、うちだけだよ。」

自信ありげに話す篠本さん。でも、あの稽古を見ればそれもうなずける。作者の意図を正しく観客に伝えるために、演出として常に創意工夫をこらす篠本さんらしい言葉だった。

とにかく面白い。ぜひ観てほしい!スケジュールは9月30日(水)~10月4日(日)まで。

水、木曜日の平日に観劇される方は、帰宅後にこの演劇のことを話せば家族をくぎづけに、翌日に会社で話せば同僚をくぎづけにできるであろう。
金曜日に観劇される方は、最高に美味しい週末の酒が飲めるだろう。つまみは要らない。この劇の話題が最高のつまみになる!
土曜日に観劇される方は、その日のディナーの話題に事欠かないだろう。それまでできなかった「愛の告白」だってできてしまうかもしれない!
日曜日に観劇される方にとっては、確実に翌日からの仕事の活力になるに違いない。翌日に、ビッグビジネスが待ち構えているかもしれない!

ここまで言って観ていただけなかったら、そんなあなたに、僕はきっと優しい言葉をかけられない。軽くため息をついて、背中を向けるだけさ。

と、いうことで、最後に一言だけ言っておこう。

絶対に観ろよ!

原田務@山隅九平←去年の役
by yugikukan2 | 2009-09-16 08:21
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